どぼだんの旅日記

土木男子(どぼだん)が、旅をしながら感じたことを土木チックな視点からまとめます。

土木学生が読む「ODAの正しい見方」

はじめに(最終更新:2023.01.31)

最近、開発コンサルタント業界に興味があります。

業界・開発コンサルタント各社への理解を深めることは勿論重要で優先度が高いですが、

最近あまり本を読めていないし、開発コンサルについて書かれた本あればいいなと思っていたらありました。

ODAの正しい見方」草野厚著 ちくま新書 1997

筑摩書房 ODAの正しい見方 / 草野 厚 著 (chikumashobo.co.jp)

これはその備忘録、兼、もし有難いことにこの記事を読んでくださった社会人の方がいたら教えを乞いたいなと思って書いていこうとしているものです。メモです。お見苦しいところ多いと思います。すみません。

ちょっと(まあまあ?)古いのは気になりますが、過去について嘘が書かれているわけではないと思うので読んでいきます。

そういえば、開発コンサルというと「ソフト開発なの?」とかよく間違われます。私の周りだけですかね。

みなさんは「開発コンサルタント業務」を一般の方にどのように説明していますか?

国際協力、開発途上国支援、JICAさんと一緒にやる感じのお仕事、、、?

 

第1章 ODAを考える

日本のODA支出は93年から世界一。しかし、「日本国内の『援助疲れがいよいよ本格化した』」。この97年の時点で「援助疲れ」は言われてきたのか、と思いました。

ODAの世界には有力な族議員がいない。」たしかに。ODA予算増やします!っていう議員がいたとして、有権者はどれだけそのことを理由に彼に票を入れるか、と問われるとう~ん。

 

第2章 戦後史のなかのODA

61年、ケネディ大統領「国連開発の10年」

70年、第二次「国連開発の10年」

80年代、新冷戦

日本のODA=「有償資金協力の割合が高く、(中略)途上国に対して厳しいといわれがち」

↑賠償の形での経済協力。

財閥解体

51年サンフランシスコ講和条約締結後、貿易収支赤字に陥ったので、世界銀行の融資が盛んにおこなわれた。

東名・名神高速道路、黒部第4ダム、新幹線。道路、電力、鉄鋼とインフラや基幹産業整備に使われた。

請求権の放棄。賠償協定締結の協議に関するエピソード?もおもしろいのがありそう。

戦後、東欧諸国の共産化を目の当たりにして、欧州諸国の安全保障に強い懸念を持ったアメリカ。共産主義を抑止するには経済的に復興し、貧困を解消するのが最善の政策だと考えた。これがマーシャルプラン。西欧諸国に無償資金協力の形でアメリカGNP比2%を拠出。

日本に対してガリオア資金。世銀の融資も受けながら経済大国へ。

1992年ODA大綱閣議決定。ネガティブな報道が多かった。マルコス疑惑。

 

第3章 ODAの国際比較

ODAとは。次の3要件を満たす資金の流れ。

1. 政府ないし政府の実施機関から供与されるもの。

2. 発展途上国の経済開発や福祉の向上に主として寄与すること。

3. 資金協力については、その供与条件が開発途上国にとり過大な負担とならないよう、GEが25%以上であること。

GE(グラント・エレメント)とは、借り手にとっての条件の緩やかさを示す指標。

条件(金利、据え置き期間、返済期間)が緩いほどGEは高い。贈与では100%。

技術協力で日本を直接知る途上国の人が増えれば、顔の見える援助。

1996年の技術協力費は、JICAが半分を割っていて、農水省建設省通産省の外郭団体経由が外務省主導のより多い。各省庁独自にやっている(らしい)。

南南協力。日本が技術移転を行った途上国が別の途上国から研修員を受け入れ、間接的に日本の技術を移転する。

各国のODAの特徴。

米:戦略的な観点、二国間の歴史的経緯からエジプト、イスラエルなど中東。アメリカの25%がこのⅡ国。地理的近接性から中南米人道支援目的のアフリカ。

英:アフリカ向け。植民地時代からの経緯でアジア。英連邦に加盟していた国々へも。10位までへの合計で37%に留まる。

仏:英よりアフリカが多い。旧植民地、海外領土。中近東、アジア向けもビジネス上の理由からか多い。

独:旧ユーゴ、中国、エジプト。

 

第4章 国家予算とODA

第5章 成功の本質・失敗の本質

「技術協力は個別の専門家、プロジェクト方式の専門家、(中略)大学などの関連諸機関、地方自治体、さらに場合によっては民間から派遣される(約50名と少数だが、JICA登録の専門家が存在する)。」

JICA登録の専門家ってなんでしょう。民間の開発コンサルタントとはまた別なのでしょうか。

バングラディッシュの中央農業普及技術開発研究所案件は失敗と報道されてしまった?無償で提供されたトラクターが野ざらしだったり、ほとんど使われていない実験室や機材。

しかし、事情を聴いてみると、バ国側の責任者がコロコロ変わったことがあった。

南南協力。技術水準を近づけられる。

バのメグナ橋工事。大林組が指導した。

ジャカルタ魚市場、評価高い。空飛ぶマグロ。夜は活況。漁業・水産業を加工流通含めて支援できた。

木を見て森を見ずではいけない。

 

第6章 よりよきODAのために

おわりに

ここまで読んでくださってありがとうございました。

 

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